2022/5/9
本日の日経平均株価は米国の金融引き締めによる長期金利の上昇や新型ウイルスコロナ対策による中国景気の先行き懸念、ウクライナ情勢などが悪材料となり、前週末比684円安の大幅反落となりました。
チャートでは前日の陽線から下放たれた大陰線を呈し、弱気を表すローソク足となりました。出来高は12億6342万株と前日よりは低下したものの、徐々に増加傾向を認めています。前日までの買いの手仕舞いによる影響も大きかったようです。
下髭はほとんど認めませんでしたが、安値=終値はほぼ前回安値、前々回安値と一致し、同価格帯が意識されている可能性が考えられます。ちょうどこの下値を支持線とした場合に、下値は変わらず、上値は切り下げていく下降トライアングルと捉えることができます。下降トライアングルは本来なら継続パターンとして現れますが、今回の場合には天井圏の下降トライアングルとして反転下落を示唆する場合もあるので注意です。もちろん、支持線で反転する可能性も考えられます。
マーケットプロファイルではOpen test driveでのノーマルバリエーションデイを呈し、朝方の長期投資家による売りの参入を表しました。26500-26700が極値として表されており、今後の抵抗線となる可能性もあるので注意です。午後にかけては比較的レスポンシブルな相場だったようです。
各種トレンド動向です。短期トレンド(数日):下落、中期トレンド(数週間):下落、長期トレンド(数ヶ月、200日移動平均線):下落を想定します。
出来高を考慮したOBV(日経平均先物)では3/23から今日までで横ばいです。RSI(14)は42.60で明らかなシグナルはありません。
エリオット波動理論ではインターメディエート波のC波に位置すると考えます。プライマリー波はさまざまな想定が考慮されると思いますが、現時点では3/9-4/22までの上昇相場を第2波としてフラットの修正波と捉え、第3波の開始を想定します。しかし、これも今回の上昇トレンドで27500を超えた場合には想定変更を考慮します。
東証でのその他株価指数との比較ではTOPIX -1.96%, MOS-3.22%でした。東証全体での下落傾向となったようです。