2022/5/10
本日の日経平均株価は米金融引き締めへの警戒感から朝方は売り優勢であったものの、売り一巡後は中国上海株高などを材料に下げ幅を縮め、終値は前日比152円安の続落となりました。
チャートでは昨日の大陰線から下放れた下髭が目立つ陽線を呈し、ハンマーとして相場転換を表すローソク足となりました。下髭はちょうど26000の支持線で反転し、ギャップも実体は埋めることなく、引けていることがわかります。出来高は現物株で13億7245万株と比較的高めであり、相応の買いが入ったものと予想できます。
今回のこの下降トライアングルの想定ですが、上値は切り下げ、下値は変わらずであることからは売り優勢の天井圏の下降トライアングルと想定していました。しかし、今回のようなハンマーが出現したことからは反転上昇する可能性も出てきており、特にトライアングル上値ラインを超えた場合には別の想定が必要かもしれません。
マーケットプロファイルではOpen Rejection Reverseのオープンタイプのノーマルバリエーションデイで、短期筋の売りに対して長期投資家の買いが目立ったようです。26130-26250はレンジの拡大で、そのうち26210−26250は極値でした。
各種トレンド動向です。短期トレンド(数日):下落、中期トレンド(数週間):下落、長期トレンド(数ヶ月、200日移動平均線):下落を想定します。
RSI(14)は41.07で明らかなシグナルはありません。
エリオット波動理論では少し想定を変更してみます。現在までをC波と捉えると少し期間が長くなってしまい、前後の整合性が取りにくくなったことを考慮し、やはり2022/3/9の底値までをインターメディエート波のC波と捉える想定です。しかし、この想定だとその後の上昇相場、現在の保合相場の想定が難しくなり、現在のエリオット波動理論上の位置を見出すことができません。これはもう少し経過を見るしかなさそうです。
東証でのその他株価指数との比較ではTOPIX -0.85%, MOS0.31%でした。日経平均株価とTOPIXに対して小型株ではやや上昇が見られたようです。