2022/5/16
本日の日経平均株価は前週末の米株式市場でハイテク株が買われた影響を受けてグロース株中心に買い優勢となりましたが、米株価先物が下落すると上げ幅を縮め、終値は前週末比119円高の続伸となりました。
チャートでは昨日の大きな陽線から上放れて寄り付いて、実体の目立つ陰線を呈したものの、終値は前日より僅かに高値となっていることがわかります。これはローソク足だけで見れば出会い線として弱気を表す所見とも捉えることができます。
マーケットプロファイルではOpen Rejection Reverseタイプのノーマルバリエーション日で、26430-26650がレンジの拡大、そのうち26430-26480が極値となっています。特に26430-26480の極値では前日では抵抗線としての極値として表されており、今回は同ラインで反発していることから支持線へと想定が変更された可能性があります。
出来高は15億49万株とやはり値動きに比して高値です。今回の陰線がちょうど短期下落トレンド上方ラインをブレイクしていることから相応の売りがあったものと考えられます。
以上をまとめると前日、本日の値動きは上方トレンド転換としては矛盾しない所見ですが、短期的な押しやファンダメンタルズの変化による急激な下落には注意が必要と考えています。
各種トレンド動向です。短期トレンド(数日):上昇、中期トレンド(数週間):不明、長期トレンド(数ヶ月、200日移動平均線):下落。
RSI(14)は47.98で明らかなシグナルはありません。
エリオット波動理論ではもう少し相場の観察は必要と考えますが、現時点での想定ではインターメディエート波は不明、マイナー波のB波に位置する可能性があり、上昇のC波への移行を考慮しています。
東証でのその他株価指数との比較ではTOPIX -0.05%, MOS1.42%でした。グロース株では買いが目立ったものの、東証全体ではもみ合いだったようです。