2022/6/7
本日の日経平均株価は円相場の下落を背景に輸出関連株への買いが入り、上げ幅は一時170円を超えましたが、その後は利益確定売りに押されて終値は前日比28円高の続伸となりました。
チャートでは上髭の目立つ実体の短い陰線を呈し、カラカサのローソク足となりました。昨日までの上昇相場からのカラカサは流れ星として強気相場の弱まりを表すローソク足です。
最も、出来高も現物株で11億7458万株と昨日より上昇し、値動きと合わせると売り勢力の参入も伺えます。先物出来高も上昇傾向なようです。これはローソク足と合わせると28000の節目ライン、200日移動平均線が抵抗線として意識された可能性があります。下落相場転換を想定するには早いにしても、上昇相場の弱まりに注意が必要です。
マーケットプロファイルではOpen Rejection Reverseタイプのノーマルバリエーションデイとなりましたが、前場は買い優勢だったものの、後場にかけて再び売りに押されるようなニュートラルデイの側面も持つようです。
下値が27850−27860、上値が28090−28100が極値として中立、VAは上方移動で買い、28000−28100がレンジの拡大で買い、TPOカウントは売り>買いで、全体としては買い気配と考えられます。これはローソク足との乖離を認めていることからテクニカル的な相場予想は難しそうです。
各種トレンド動向です。短期トレンド(数日):上昇、中期トレンド(数週間):上昇、長期トレンド(数ヶ月、200日移動平均線):横ばいもしくは上昇。
RSI(14)は64.11で明らかなシグナルはありませんが、2022/3/25の前回高値よりも若干下回っており、今後上昇した際にこれを超えられるかどうかが鍵になる可能性があります。ストキャスティクス(14)ではKライン及びDラインとも80超えの水準で一般的に買われすぎの指標となっています。
エリオット波動理論では現時点での想定ではインターメディエート波はフラット、マイナー波ではC波に位置する可能性があります。C波であれば前回高値(2022/3/25)と同価格、もしくはそれ以上も望めるかもしれません。