2021/10/28:日足
本日の日経平均株価は米国株式市場の下落を受けて売り優勢となりました。特に決算発表が市場期待を下回った一部の銘柄に売りが目立ちましたが、下げ幅を拡大したところで押し目買いもあり、最終的には下ヒゲの長い陰線を呈しました。
チャートでも押し目買いがあったラインはトレンドの下限ライン及び66%リトレースメントにほぼ一致していると考えられます(今回の下落を受けてトレンドラインは微調整しています)。出来高は現物で221279万と昨日よりも2倍の大商いを呈しているのに対し、先物出来高はさらに減少しています。言い換えれば、今回の値動きからは売り圧力は相当大きかったものの、節目ラインで抵抗する買い圧力もそれ相応に高いために終値は拮抗したといえます。先物出来高が低いのは説明に悩みますが、やはり数週間の中期投資家の売り買いへの波及は限定的だったと考えられます。
日経VIは軽度上昇、ボラティリティスキューはややフラット化しました。全体としてのオプション買いが目立った中でアウトのコール売りが優勢だったのでしょうか。
今回の値動きでは実線は最終的にトレンド内へと収まりましたが、大商いとなっていることに要注意です。この大商いで長期投資家が売りもしくは買いに参入していたのかどうかが重要ですが、テクニカル分析のみでは限界があるかもしれません。
個人的には大商いの陰線でスキューが未だ高値、トライアングル内とすれば売りには入らなくても下振れリスクには注意すべきと考えています。