2022/2/15
本日の日経平均株価はウクライナ情勢と金融引き締めへの懸念から売り優勢となり、前日比214円安の続落となりました。
チャートでは昨日に引きつづいて下髭を伴う実体の長い陰線を呈し、出来高も13億4390万株と昨日と同程度でした。値幅に伴う出来高と考えられます。
現在も仮のトレンド内と捉えることができ、トレンドの上方ブレイクの目安としては直前のギャップを埋めるかどうかも参考にできそうです。
エリオット波動理論では現時点ではインターメディエート波のA波、マイナー波のC波として矛盾はないようです。ただし、現在ウクライナのロシア部隊の一部撤退との報道から米国株先物、日経平均先物で大幅上昇となっており、明日を含めた今後の値動き次第では波動修正の必要性が出てくる可能性も考えなければいけません。
明日の主なイベントとしてFOMC議事要旨の発表があります。金融引き締めが懸念されている現在で、どのような内容でどのように市場が反応するかに注目です。
まとめると、現時点で下落トレンド内に位置していることは変わりませんが、先物の値動きを見ると、思わぬ撤退のニュースから弱気ファンダメンタルが少なくなり、一時的な上昇を見せているようです。上昇トレンドへ転換するかどうかは今後のFOMCやウクライナ情勢のファンダメンタル要因が大きいものと思われますが、テクニカル的には下落トレンド内への上方ブレイクとギャップラインの埋めがトレンド転換への必要条件となりそうです。