2021/12/24
金曜日の日経平均株価は前日の米株式市場の上昇の流れから買い優勢で始めるも、持高調整売りとオミクロン株の市中感染の確認から午後にかけて下落に転じました。24日が米国株式市場が休場となる中で、値動きとしては小幅となりました。
チャートでは上髭のある陰線を呈し、終値が昨日の終値と同程度の出会い線を呈しました。ここ数日が上昇相場であることを考えれば強気相場の弱まりを表すとされていますが、薄商い相場の中では大きな意味は持たないかもしれません。
出来高はやはり現物、先物いずれもさらに減少傾向で、クリスマス・年末を控えた薄商い相場が続いています。出来高に対する値幅も小幅にとどまっていることからは出来高相応の値動きが続いており、新たな売買勢力の参入は見られていないようです。
ここ最近は薄商いの中でも上昇相場が続いているようですが、前回の上昇トレンドの下限ラインで踏みとどまっている印象です。上昇への判断としてはまずは出来高増加、それ以外のチェック項目としては前回の上昇トレンドライン下限の上方ブレイク、トライアングル上値ラインの上方ブレイクなどがヒントとなりそうです。しかしここ最近のトライアングルの中では上昇トレンドを一旦割り込んで押し目買いがあってから急落するケースも目立っており、同時に下落する可能性についても注意が必要です。下落への判断は現時点ではトライアングル下限ラインの下方ブレイクを大きなヒントと考えます。