2021/12/3
金曜日の日経平均株価は最近の相場下落に対する自立反発買いが優勢となり、午後からは米国予算案の通過も後押しとなって、前日比276円高の大幅上昇となりました。
チャートでは下髭の長い陽線である下影陽線を呈しました。トンボとも捉えられるようなローソク足で単体では気迷いを主に表しますが、下落トレンドからのヒゲの長いローソク足が続いていることを考慮すると、気迷いの中で引き続き強気を期待できるものと考えられます。
出来高は現物、先物ともに比較的高めではありますが、ここ数日では徐々に減少を認めています。少しずつ売り勢力が消化されてきている所見として矛盾はありません。
日経VIは低下、ボラティリティスキューは変わらずでした。オプション市場では原資産価格上昇による安心感が出てきたものと思われます。
ここ最近の値動きを改めて見直してみると、図の赤線のようなヘッドアンドショルダーズラインが引けました。右ショルダーで高値を超えることができず下落し、一時的に赤線の下限ラインで反発したものの再度下落したというような流れです。後ろ向きに見るとテクニカルの信頼度がよくわかります。
今後は上昇期待と同時に更なる下落に注意です。下落する際には出来高を伴った陰線を呈することが多いので、指摘できた際には再度今後の見通しの変更をした方がいいかもしれません。