2022/1/11
本日の日経平均株価は前週末に発表された米雇用統計の失業率の低下を受けて金融引き締めの警戒感から売り優勢となり、国内での新型コロナウイルスの拡大を受けて下げ幅を広げ、終値は前週末比256円安となりました。最も下値では新型コロナウイルスワクチン3回目接種への加速への期待から買いも入っているようです。
チャートでは上髭、下髭いずれも認める陰線を呈しました。今回の値動きを受けて上昇トレンドは少し修正を加えたものの、概ね仮の上昇トレンドのラインが意識されて買いが入っていることがわかります。ちょうど買いのラインは27900-29300の33%リトレースメントラインとも一致しています。
出来高は現物、先物いずれも昨日より減少しましたが、値動きの割には高めの出来高が続いています。トライアングルの終わりが近づいてきている前兆を表しているのかもしれません。
本日の米国市場〜明日までの重要なイベント及びアノマリーはありませんでした。
今後の値動きについて、エリオット波動論の勉強を再度復習していたところ、ここ最近の動きはやはりトライアングルと捉えても矛盾はないようです。またそれ以前の値動きを説明しようとすれば2021年2月に高値をつけてからの調整相場ではフラット→トライアングルのダブルスリーとしての複合波としても捉えることができるかもしれません。
もし複合波の修正波であれば基本的にはトレンド継続が期待できるので今回のトライアングル上限を越えれば上昇トレンドに復帰できる可能性があります。逆に下方ブレイクやトライアングルブレイクが叶わなかった場合には弱気を表す場合もあるので注意が必要です。