2021/12/20
本日の日経平均株価は、前週の米国株安を受けて売り優勢で始まった中で、中国人民銀行の利下げによる中国景気の先行き懸念から下げ幅を拡大し、終値は607円安の大幅続落となりました。
チャートでは昨日の陰線にギャップをつけてさらに大陰線を呈しており、複数パターンの形成は見られないものの、明らかな弱気を表しています。今回のギャップは比較的小さく、直近の値動きで同価格帯はあまり意識されていないようで、今回のギャップラインはあえてグラフ中に記しておりません。
出来高は現物では昨日より減少しましたが、先物は大幅上昇となりました。今回の下落も先物主導で売り勢力は目立っているようです。
今回の値動きで直近数日間の上昇トレンドを明らかにブレイクし、また、リトレースメントラインも下回ったことから、トレンド転換と考えることができます。現物株で出来高の減少を認めるものの、下落時の出来高はあまり参考にならないのも事実ですし、先物ではしっかりと売り勢力が目立っていることとからはむしろ現物株での買い勢力の一時的な枯渇も鑑別に入れなければなりません。
トライアングルの下値は現在まで複数回の試しで反転上昇していることから、今回も支持線として働く可能性は高いと思われますが、下落時の勢いを侮らず、今後は買い勢力が戻ってくるまで一歩引いた観察が無難と考えられます。