2022/2/21
今日の日経平均株価はウクライナ情勢の緊迫化から売り優勢で始まり、一時は500円超安となりましたが、午前に米露首脳会談の受け入れが発表されてからは下げ幅を縮小し、終値は前週末比211円安の続落となりました。
チャートでは下髭の目立つ実体の短めな陽線を呈しました。昨日の陽線と比較すると始値、終値はいずれも低値となっており、実体も短くなっています。
上髭は27000の価格帯と一致し、キリの言い数字が抵抗線として働いたことを表す一方で、下髭のポイントとなった価格帯はテクニカル上ははっきりせず、ファンダメンタル要因が大きかったものと考えられます。
出来高は9億3859万株とさらに低値となりました。今日1日で400円近く動いたボラティリティの高い値動き内では明らかに少なめであり、途中に下げ幅を縮めた買いは新規参入は少なく、売りの一時的な解消がメインだったものと考えられます。
引き続き、短期的な下落トレンド内に位置し、エリオット波動理論ではインターメディエート波のA波、マイナー波のC波、マイニュート波のⅲ波として矛盾はないようです。
ウクライナ情勢をめぐるファンダメンタルに投資家が感情的になっているようで、今後のニュースに応じて容易に上げ下げしうる脆い相場と考えられます。このような相場ではテクニカル分析による今後の予測は難しいとも言えます。現時点では短期的な下げトレンド内にいることは明らかであり、上げトレンドへの転換をファンダメンタル、テクニカルの両面から確認していくことがいいでしょう。