2022/2/24
本日の日経平均株価はロシア軍の攻撃開始が伝わったことでウクライナ情勢をめぐる地政学リスクが一段と強まったのを嫌気に売りが殺到し、終値は前日比478円安の続落となりました。最も下値では年金基金などの長期投資家の買いが入って相場をした支えしたようです。
チャートでは上髭、下髭いずれも伴う実体の長い陰線を呈しました。上髭部分は昨日までの支持線が今日では抵抗線として働いたことを表します。下髭はテクニカル的な意味合いのある価格帯ではありませんでしたが、年金基金の買い部分として捉えることはできるでしょう。
出来高は現物株で15億9412万株とここ数日の中で大商いとなっており、昨日までの売りの中ではあまり見られなかった相場の下支えとなる買い勢力がそれなりにあったことがわかります。
引き続き、中期的・短期的な下落トレンド内に位置し、エリオット波動理論ではインターメディエート波のA波、マイナー波のC波、マイニュート波のⅲ波として矛盾はないようです。
ついにロシアがウクライナへの侵攻を始め、全世界の市場でリスクオフの動きが見られました。この後にパニック売りとなるか、悪材料が出尽くしたことによる横ばい〜上昇トレンドに転換するかは現時点では誰にもわからないでしょう。今日はクジラとして知られる年金基金が入るなど、少しずつ買いも入ってはきているようですが、ここしばらくはウクライナ関連の弱気のニュースも目立つことからは引き続きの下落には要注意です。