2022/3/1
今日の日経平均株価はロシアに対する追加金融制裁から市場の過度な警戒感が和らぎ、前日比317円高の続伸となりました。
チャートでは昨日の陽線からさらに上放れて上髭の長いトウバを呈しています。今回上髭部分は27000のラインと一致し、抵抗線による戻り売りが意識されたものと考えられます。出来高は12億4716万株とここ最近の出来高から考慮すると長期的な売り勢力の参入は限定的とも考えられますが、短期的な戻りには注意すべきかもしれません。
引き続き中期的・短期的な下落トレンド内に位置し、エリオット波動理論ではインターメディエート波のA波、マイナー波のC波、マイニュート波のⅳ波として矛盾はなさそうです。しかしながら今回の値動きでマイニュート波ⅳ波がⅱ波と一部重なる価格帯も見られてきており、インパルスは否定的となりました。ママイナー波のC波の想定を変更しない場合だとマイニュート波ではダイアゴナルのⅳ波と想定するのが妥当かもしれません。
ウクライナ情勢ではロシアの苦戦が垣間見え、ファンダメンタル的には西側に有利な情報が多くみられるようになってきました。しかしながら経済制裁は両刃のつるぎとも考えられ、原料高によるコストプッシュインフレがさらに進行する可能性もあるので注意です。明日のFRB議長発言の内容に注目です。