2022/3/11
金曜日の日経平均株価はウクライナ情勢の不透明感と10日発表の米消費者物価指数の上昇幅からのインフレ懸念から売り優勢となり、終値は前日比527円安の大幅反落となりました。
チャートでは昨日の大陽線にはらむような陰線を呈し、今回も下髭を伴いました。ここ最近では大幅下落時に下髭を伴うことが多く、押し目買い勢力も残っているものと判断できます。しかし、出来高は現物株で14億2133万株であり、3日前に同程度の下落があった際の出来高と比較すると少なめであることからは、下髭の買い勢力の参入は限定的であった可能性もあります。
今回の下落では中期下落トレンドライン及び5日前に呈したギャップラインが同価格帯の抵抗線として意識されたものと考えられます。
トレンドは引き続き中期的にも短期的にも下落トレンドを考えます。エリオット波動理論ではインターメディエート波のC波、マイナー波の3波として捉えられ、インターメディエート波はインパルスを考えます。インパルスがどこまで続くかのテクニカル的な予想は難しく、ファンダメンタル要因との兼ね合いになってくるものと考えられます。
今後もファンダメンタルに頼った波乱相場が予想されます。目先の値動きに惑わされず、自分の信念に従った取引を行うことが利益への近道です。