僕の日経225チャート予報

日経平均株価について自分なりのテクニカル分析を行なっています。日足は毎日、週足は毎週更新予定です。

2022/3/10

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本日の日経平均株価原油の急落を受けて急速な資源インフレの進行による景気悪化の懸念が和らぎ、自立反発買いや空売り投資家の買い戻しから前日比972円高の大幅反発となりました。

チャートでは昨日の陰線からわずかなギャップをつけて大陽線を呈しました。反転ポイントは短期下落トレンドラインの下限とほぼ一致していることがわかります。終値は3営業日前につけた始値をも上回りましたが、その時につけたギャップは一部のみの埋めとなりました。ギャップは中期下落トレンド下限ラインとも一致していることから、同価格帯が抵抗線として意識された可能性が考えられます。

出来高は現物株で15億403万株でした。本日の値動きが前日の米国株の値動きを受けての先物主導の買いであった可能性は考えられますが、それでも値動きに比してやや薄商いとなった印象で、新規買いは比較的少なかったことが推察されます。

今回は大幅反発となりましたが、トレンドは引き続き中期的にも短期的にも下落トレンドのままです。エリオット波動理論ではインターメディエート波のC波、マイナー波の3波として捉えられ、インターメディエート波はインパルスを考えます。今回の上昇を新たなインターメディエート波の1波、すなわちトレンド転換と考えることもできなくはないですが、直前のインターメディエート波がインパルスとして成り立ちにくくなり、別の解釈をしなければならないことからは第一候補としては考えづらいと思われます。

今回の上昇幅は2020年6月以来のほぼ2年ぶりとなったようですが、その理由としては最近は悪材料のニュースしかなく、原油安というマーケット的な安心材料が発表されたことから投資家が買いに集中した可能性が考えられます。しかし、これはあくまで一時的な買いとして捉えた方がよさそうで、継続的な買いと捉えるかどうかは第一にファンダメンタルズ、次にトレンドラインを意識するのがベターでしょう。