2022/3/25
金曜日の日経平均株価は前日の米株式市場での主要株価上昇を受けて買い優勢で始まり、アジア株安などから利益確定売りで一時は160円安となりましたが、その後は押し目買いで戻し、終値は前日比39円高の続伸となりました。
チャートでは下髭の目立つ実体の長い陰線を呈しました。今までの続伸の中では陽線であったのが今回初めて陰線となり、買いの弱まりを表すローソク足です。また、単体ではカラカサとして強気を表すローソク足ですが、高値圏での出現は首吊り線として弱気を表します。
今回始めて売りが目立った、テクニカル的な要因としては前回のトライアングルの上限ラインと下限ラインがおおよそ交わる点に位置していることが可能性として挙げられます。同価格帯では強い売り勢力が目立つ可能性があるので注意です。出来高は現物株で11億8685万株とここ最近では少なめであり、この抵抗線を破るには現段階の出来高ではやや不十分な気もします。
エリオット波動理論では引き続き新たなインターメディエート波の開始と捉えられます。プライマリー波が推進波か修正波かの判断は現段階では難しく、グラフ内ではインターメディエート波は暫定的に1波として表記しています。推進波であればインパルスかダイアゴナル、修正波であればジグザグかトライアングルなどが想定できますが、こちらも現段階での断定は困難です。
ここ最近の続伸はかなりの勢いで、押しポイントがなかなか出現しません。しかし相場には上昇があれば下落がつきもので、停滞・反転ポイントとしては今回の抵抗線は信頼できるとは考えています。一時的な推しで済むかどうかは現段階では難しく、今後の値動きに注目です。