2021/12/13
本日の日経平均株価は前週の米国株式相場の上昇を受けて買い優勢となりましたが、午後にかけて主要中銀の金融政策決定会合を前に持高調整売りを控えて終値は伸び悩みました。
チャートでは昨日の陰線から上昇を受けながらも、再度上髭の長い陰線を呈しています。単体では軽度の弱気を表しますが、複数チャートで示すようなパターン形成はありませんでした。
今回、チャートのパターン形成を見直したことで、新たなトライアングルラインを仮定してみました。このラインによれば一度トライアングルから上放れたものの、オミクロン株への懸念から上値のトライアングラインまで下落し、再度反発したことを表しています。従来のトライアングルラインと今回のトライアングルラインはどちらも意識される可能性があるので、明らかなパターンが現れるまでは両方示しておくこととします。
出来高は先物は上昇を見せながらも、現物では昨日より低下しました。先物市場は限月交代のために正確な判断は難しいものと考えますが、少なくとも現物出来高は週内の重要イベントを前にした活発な売買が見られなかったことを反映しているものと思われます。今後の方向性についてのテクニカル的な見解は難しい一方で、主要イベントに対する市場の反応性が問われています。
今週はFOMC決定会合が今後の株価の方向性を示す鍵となりそうです。パウエル議長も以前タカ派の発言をしていることからも、サプライズな発表には要注意と考えます。