2022/2/3
本日の日経平均株価は前日までの急上昇から幅広い銘柄に戻り売りが目立ち、米ハイテク株先物安も重荷になって前日比292円安の反落となりました。
チャートでは昨日の陽線の終値より安値で始まった下影陰線を呈しました。ローソク足でのパターンは上放れタスキとして一時的な戻り売りを表しますが、昨日の陽線が正確にはギャップをつけていないことからは信憑性には欠けます。今回の下髭の部分はちょうど青線のトレンドライン上限と一致しており、同価格帯が下値として意識されていることがわかります。
出来高は現物、先物いずれも昨日よりは減少しましたが、値幅の割には高値であり、出来高からも売り優勢の中で買い支えもあったことがわかります。
明日の主なイベントとして北京五輪開幕、米重要指標の発表があります。アノマリーはありません。
今回の下落幅は現時点では軽度であり、現時点ではローソク足のパターンからも一時的な押しとして矛盾はないようです。ただし、本日日本時間22:30でラガルド欧州中央銀行総裁による定例記者会見があります。ECBはFRBよりも比較的ハト波であることから市場へのサプライズは少ない可能性もある一方で、昨日発表された欧HICPは5.1%と市場予想よりも上回り、引き締めに動くかどうかとその市場の反応に注目です。