2022/4/12
本日の日経平均株価は前日の米株式相場が下落した流れとコロナ感染拡大による中国経済の不透明感から売り優勢となり、米CPI発表を控えての警戒感も重なって、終値は前日比486円安の大幅続落となりました。
チャートでは昨日の陰線から下放れて、髭のほとんど認めない陰の丸坊主を呈しましたが、下値は前回のギャップライン、支持線いずれも下回ることはありませんでした。弱気のローソク足ですが、上昇トレンドであるならばブレイクアウェイギャップは埋めることはないため、また前回上昇トレンドのリトレースメント比率33%にもほぼ一致しており、この価格帯を割り込むかどうかが鍵となります。反転ならば抵抗線のラインまでの上昇も期待できるのに対し、ギャップを埋めるほどの下落の際には前回下降トレンド上限、さらには前回下値までの下落も考えられます。
明らかなチャートパターン形成は指摘できませんでした。ただし、今後出来高を伴う上昇反転を見せた場合にはキルロイボトム(逆ヘッドアンドショルダーズ)パターンとはなりうる可能性があります。
出来高は11億7586万株と昨日とほぼ同程度でした。値動きの割には出来高が少なめで、売りに対する買い勢力が少なかったことが伺えます。引き続き本日の米CPIなどの重要発表を控えての買い控えと考えられます。
エリオット波動理論では、引き続き新たなインターメディエート波と捉えられます。インターメディエート波の形の同定は現段階では難しく、プライマリー波はB波もしくは3-3-3-3のリーディングダイアゴナルの第2波の可能性などを考えます。
東証でのその他株価指数との比較ではTOPIX-1.38%, MOS-0.91%でした。本日は大型株を中心とした下落で、小型株は比較的値動きが小さかったものと考えることができます。